今年は早めに?|インフルエンザワクチンはいつ接種するのがよい?
インフルエンザは、例年冬に流行する感染症として知られています。
「今年はインフルエンザワクチンをいつ接種したらよいのだろう?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
ワクチンは早ければ早いほどよい、というわけではありません。 流行の時期やワクチンの効果が続く期間などを考えながら、接種時期を考えることが大切です。
今回は、インフルエンザワクチンの効果や接種時期について、早めに接種する場合に知っておきたいポイントをまとめます。
- 2026年は例年より早くインフルエンザの流行が始まっています
- インフルエンザワクチンは発病や重症化を予防する効果があります
- 接種してから十分な効果が得られるまでには時間がかかります
- 早すぎる接種には、流行シーズン後半の効果という点で考えるべきこともあります
- 流行状況や年齢、生活環境などを考慮して接種時期を考えることが大切です
今年はインフルエンザの流行が早く始まっています
インフルエンザは一般的に12月から3月頃に流行することが多い感染症です。
しかし、2026年は例年とは異なり、8月下旬という早い時期に流行入りが発表されました。
厚生労働省によると、2026年8月17日から23日の1週間における定点医療機関当たりの報告数が1人を超えたことを受け、8月28日に流行入りが発表されています。
これは1999年以降では2番目に早い流行入りです。
そのため、「今年はインフルエンザワクチンを早めに接種したほうがよいのでは?」と考える方も増えています。
ただし、流行入りが早かったからといって、今後必ず大きな流行になるとは限りません。
インフルエンザワクチンにはどのような効果がありますか?
インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからなくなる、というワクチンではありません。
インフルエンザウイルスが体内に入ることそのものを完全に防ぐことはできませんが、発病する可能性を低くしたり、発病した場合の重症化を防いだりする効果が期待されています。
特に高齢の方や基礎疾患のある方では、インフルエンザをきっかけとして肺炎などの重い合併症につながることがあるため、重症化を防ぐという点でもワクチン接種には意味があります。
インフルエンザワクチンは感染を完全に防ぐものではありません。
一方で、発病や重症化のリスクを低下させる効果が期待されています。
ワクチンは接種してすぐに効果が出るのでしょうか?
インフルエンザワクチンを接種したからといって、その日から十分な免疫ができるわけではありません。
一般的には、接種後およそ2週間程度で免疫がつくられ、効果が期待できるようになります。
そのため、インフルエンザが流行してから接種するのではなく、流行が始まる前に接種しておくことが重要です。
「インフルエンザが流行しているから、今から接種しても遅い」ということではありませんが、接種してから効果が十分に得られるまでに時間がかかることは知っておきましょう。
では、早ければ早いほどよいのでしょうか?
ここが、インフルエンザワクチンの接種時期を考えるうえで大切なポイントです。
ワクチンの効果は接種後すぐに現れるわけではない一方、その効果が永遠に続くわけでもありません。
厚生労働省では、インフルエンザワクチンの効果は、接種後およそ2週間で期待できるようになり、その後一定期間持続するとされています。
そのため、あまり早い時期に接種すると、流行シーズンの後半にはワクチンの効果が弱くなっている可能性があります。
例年は、10月から12月中旬頃までの接種が一般的にすすめられています。
ただし、今年のように流行が例年より早く始まっている場合には、接種時期についても例年とは少し違った考え方が必要になることがあります。
インフルエンザの流行状況と、ワクチンの効果が十分に得られる時期・持続する期間の両方を考えて、接種時期を決めることが大切です。
今年は早めの接種を考えてもよいのでしょうか?
今年は8月下旬から流行が始まっているため、例年より早い時期からインフルエンザに感染する可能性があります。
そのため、特に人と接する機会が多い方、学校や保育園などで集団生活をしているお子さんなどでは、早めの接種を検討する意味があります。
また、高齢の方や基礎疾患があり、インフルエンザに感染した場合の重症化が心配される方も、接種時期について早めに相談しておくとよいでしょう。
一方で、接種時期は年齢や生活環境、今後の流行状況などによっても変わります。
「今年は早いから、とにかく9月に接種しなければいけない」と一律に考える必要はありません。
子どもは何回接種するのでしょうか?
インフルエンザワクチンは、年齢によって接種回数が異なります。
日本では、13歳未満の方は原則として2回接種、13歳以上では通常1回接種とされています。
13歳未満のお子さんでは、1回目の接種後に一定の間隔をあけて2回目を接種する必要があるため、流行が始まる時期を考えながら、早めに接種スケジュールを立てることが大切です。
お子さんの場合は、年齢や使用するワクチンによって接種方法が異なる場合がありますので、接種前に医療機関へ確認してください。
インフルエンザワクチンの副反応はありますか?
インフルエンザワクチンを接種すると、接種した場所の赤み、腫れ、痛みなどがみられることがあります。
これらは比較的よくみられる反応で、多くの場合は数日程度で自然に改善します。
まれに、発熱や全身のだるさなどがみられることもあります。
接種後に気になる症状がある場合や、症状が強い場合には、医療機関へご相談ください。
インフルエンザワクチンを接種するときに気をつけたいこと
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの発病や重症化を防ぐための大切な手段のひとつです。
ただし、ワクチンを接種したからといって感染を完全に防げるわけではありません。
手洗い、換気、十分な休養など、基本的な感染対策もあわせて行うことが大切です。
また、発熱や体調不良がある場合など、接種を控えたほうがよいこともあります。
接種について不安がある場合には、事前に医療機関へ相談してください。
今年のインフルエンザワクチン、いつ接種する?
今年は例年より早くインフルエンザの流行が始まっています。
そのため、「できるだけ早く接種したい」と考える方も多いと思います。
ワクチンは接種後約2週間で効果が期待でき、その効果は一定期間持続します。
大切なのは、単純に「早ければよい」と考えるのではなく、周囲の流行状況や年齢、生活環境などを踏まえて接種時期を考えることです。
- 今年は早めにインフルエンザが流行していることが気になる
- 学校や保育園など、集団生活をしている
- 仕事などで人と接する機会が多い
- 高齢でインフルエンザの重症化が心配
- 基礎疾患があり、感染時の重症化が心配
- 13歳未満で2回接種が必要なお子さんがいる
関連する症状・疾患について
インフルエンザワクチンについて気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ・受診相談更新日:2026年9月12日
監修:二木 芳人 医師(昭和医科大学 内科学講座 名誉教授)
:二木 克之 医師(二木医院 院長)


