こんにちは、二木医院の二木です。
4月、5月は健康診断の季節です。結果に「血圧が高い」と書かれているのを見て、不安になっている方も多いのではないでしょうか。
私はこれまで長く病院に勤務し、多くの患者さんに「まずは近くのかかりつけ医に相談してください」とお伝えしてきました。それは、高血圧のような生活習慣病こそ、大きな病院の検査よりも、身近な場所での「継続した見守り」が将来の大きな病気を防ぐために一番大切だからです。
では、実際に「かかりつけ医」を受診する前に、まずはご自身で何をすべきか。今日はそのポイントを整理してお伝えします。
なぜ放置してはいけないのか
高血圧は、時間をかけてゆっくりと血管を傷つけていきます。水道のホースに常に強い圧力がかかっていると、いつかボロボロになって破裂したり、詰まったりするのと同じです。これが、脳や心臓で起こるのが「脳卒中」や「心筋梗塞」です。
ある日突然倒れてしまう、その一歩手前の状態が「健康診断での高血圧の指摘」なのです。
「かかりつけ医」ができること
大きな病院は、倒れてしまった後の「救急」や「手術」の専門家です。一方で、私たちの役割は「そもそも倒れないように血管を守ること」です。
- 血管の老化(動脈硬化)が進んでいないかチェックする
- 無理のない範囲で血圧を下げる計画を立てる
「症状がないから」ではなく「将来の健康を損なわないため」に。早期に相談を始めていれば、お薬を使わずに食事や生活習慣の工夫だけでコントロールできるケースもたくさんあります。

受診前にやっておくべき「3つの準備」
① 「家庭血圧計」でリラックスした状態を測る
病院の診察室では、どうしても緊張して血圧が上がりがちです。これを「白衣高血圧」と呼びます。本当のあなたの血圧を知るために、ご家庭での数値がとても重要になります。
- 測り方: 朝(起きて1時間以内)と、夜(寝る前)の2回。
- コツ: 椅子に座って1〜2分、深呼吸をしてから測ってみてください。
② 1週間分ほど「血圧ノート」をつけてみる
1日だけの数値ではなく、1週間の「平均的な数値」が診断の大きな助けになります。
- 市販の血圧手帳でも、普通のノートでも、スマホのアプリでも構いません。
- 高かった時の数値だけでなく、「その時どんな状態だったか(寝不足だった、お酒を飲んだ等)」もメモしておくと、より詳しいアドバイスができます。
③ 「健康診断の結果」をそのまま持ってくる
これが意外と大切です。血圧だけでなく、脂質(コレステロール)や血糖値、尿検査の結果など、他の項目も併せて見ることで、心臓や血管への負担を総合的に判断できます。 「再検査」の用紙がある場合は、それも忘れずにお持ちくださいね。
当院では、無理にお薬を始めることはありません。まずは生活習慣の工夫から始めていきましょう。


